神戸ファッション美術館

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お知らせ・イベントのご案内(Blog)

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2022.3.4 ライブラリー

【ライブラリー情報】3月の新着図書のお知らせです!

 
みなさま、こんにちは!
 
当館3階ライブラリーに、今月は18冊の新着図書が入りました!
ご来館の折には、ぜひお手に取ってご覧ください。
 
詳細は下記リンクよりご覧ください。
3月新着図書リスト
 

 
今月もライブラリースタッフが新着図書の中から数冊ピックアップしてご紹介します! ※( )内は資料請求記号
 
■マイ・ファースト・リチ:上野リチのデザイン (3623/UEN)
「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」展は、今年の1月16日まで京都国立近代美術館で、
先月より5月15日まで東京の三菱一号館美術館で開催しています。これはその上野リチさんの作品集です。
マリメッコ、リサ・ラーソン、フィン・レイソンなど、日本では北欧デザインが人気ですが、
上野リチさんはオーストリア、ウィーン工房の出身。夫の日本人建築家、上野伊三郎と共に京都に居を構えました。
壁紙、テキスタイル、七宝などに描かれた花や木の実や鳥は、リズミカルで、
まるでハミングしながらそよ風に乗って踊っているかのように生き生きとしています。
今日は気持ちが上がらないなあ・・とか、毎日天気が悪くて鬱陶しいなあ・・とか思う日には、ぜひ当館でこの本を開いてみてください。
お帰りのころには、自分でも気づかないうちに鼻歌を歌っているかもしれませんよ。
 
■美しい日本の伝統色 (3501/UTS)
「孔雀青」「鳩羽鼠」「団十郎茶」「猩猩緋」ページを開き、目を引く色名を見つけ色合を確認してみると、違和感なく納得してしまいます。
私たちが受け継いできた伝統色を見つめることは、より豊かな視野をもたらしてくれると感じられる一冊。
日本の代表的な277色を春夏秋冬の順に掲載し、色票と色名の解説もあり、
色票には、マンセル値、CMYK値、RGB値、HEX値(Webカラー値)が併載。植物、年中行事、
美術工芸作品などの豊富なビジュアルも鮮やかでイメージが膨らみます。
「植物の色名」「浮世絵の色名」「鳥類の色名」「動物の色名」「歌舞伎役者の色名」など、
色をテーマにしたコラムも充実しており、色それぞれの由来、それにちなんだコメントは読みごたえがあります。
資料性と鑑賞性に富んだ美しい色事典です。
 
■366日絵画でめぐるファッション史 (0302/366)
1日1作品、ファッショナブルな美術史をたどる。
366枚の絵画はどれも迫力があり、いっぺんに見てしまうと圧倒されますが、
月日をつけ並べてあり、1日1点ずつ整然と読み進めることができます。
作品情報、作品の見どころとなるアイテム、キャッチーなTHEMEといろいろな角度から、作品を興味深く鑑賞することができます。
月日を重ねるように読み進めていくうちに、楽しく服飾や絵画の見方や知識が身につきます。
16世紀イタリアのビロードのドレスやスペインのひだ襟、17世紀バロックの豪華な宝石やレース、
18世紀フランス・ロココの軽やかなフリルやリボン、19世紀にはじまるオートクチュールの歴史、
華やかな宮廷ファッションからヨーロッパ各地の民族衣裳まで、
変化する時代の多様なファッションとその時を生きる人々の物語をたどります。
 
■魔女の庭 不思議な薬草辞典 (4208/MAJ)
古代からわたしたちの身近にある植物や薬草の民間伝承や、それにまつわる逸話を紹介した興味深い本です。
セイヨウイラクサ、ニガヨモギ、リコリスなど、西洋の物語に登場する植物から、
パセリ、ショウガ、ミントなどなじみの深い植物までさまざまな植物が薬草として紹介されています。
たとえば、哲学者ソクラテスがあおった毒杯や、シェイクスピアの「マクベス」やアガサ・クリスティーの小説に出てくる毒の正体は「ドクニンジン」。
ヘンゼルとグレーテルの魔女はジンジャーブレッドの家に住んでいた。
日本人にとって桜はほとんど魔法に近い存在である。
など、迷信と科学の間、伝説と歴史的事実の間を行ったり来たりしながら読むのが楽しい本です。
植物にまつわるエピソードに添えられているのは、英国国立植物園キューガーデンの美しい植物標本や図版たち。
見ているだけでも魔法の世界に迷い込めるような魅惑的な書物です。
 
■SILK (0203/SIL)
古代からシルクへの憧れは、アジア、ヨーロッパ、大西洋を越えたつながりを育んできました。
絹製品は世界中で平和的な交易が行われ、人々に多くの富をもたらしてきました。
この本は、そんなシルクの養蚕や製造の歴史から、生地見本、美しい生地、
そして着物やドレスにいたるまでを紹介した「シルク百科全書」とでもいうべき貴重な本です。
洋書ですが、美しい写真や図版がふんだんに掲載されていて、それらをながめるだけで、
壮大なシルクの歴史絵巻を感じることができるようになっています。
日本やアジアが世界の周縁として扱われているのではなく、西洋と同等に「平和的に」扱われているのが印象的です。
シルクの世界的なつながりを感じることのできる一冊です。
 
■現代日本のブックデザイン史 1996-2020: デザインスタイルから読み解く出版クロニクル (3621/GEN)
2020年までの25年間に刊行された本を、現役ブックデザイナーである長田年伸さん、川名潤さん、 水戸部功さんの3人が
約400点の書籍を選定し、出版界をブックデザインの側面から紹介する圧巻の一冊です。
後半は装丁界の最前線で活躍する、鈴木成一さん、菊地信義さん、佐藤亜沙美さん、名久井直子さん、
祖父江慎さんらによる座談会で、仕事のやり方・姿勢・思想など、真面目に真顔でデザインを語ります。
ずっと眺めていたくなる装丁博覧会です。
 
■Tapio Wirkkala: タピオ・ヴィルカラ  (3610/TAP)
フィンランド・デザインを代表する世界的デザイナーであるタピオ・ヴィルカラ(1915-1985)は、
1946年にイッタラ社のガラスデザインコンペで優勝し、以降同社にデザインを提供し続けた他、ガラスや家具、製品デザイン、
彫刻や空間デザイン、グラフィックデザインと幅広い分野で、ガラス、木、金属、プラスチック、素材を問わず、作品を生み出しました。
カイ・フランク、ティモ・サルパネヴァと共にフィンランド3大デザイナーとされる偉大なデザイナーです。
彫刻家でもあるヴィルカラの作品は、自然からそのまま形を取り出したようで、見る者の心を揺さぶります。
世界各国から招かれて個展をした一方、電気もガスも、舗装された道路すらない北限ラップランドのサマーハウスでは、
フィンランドを代表する陶芸家である妻ルート・ブリュック(1916-1999)や家族とともに、
1年の半分を過ごし、旅先や北欧の大自然からインスピレーションを得て制作しました。
1981年に出版された図録の復刻で、ヴィルカラを日本語で紹介する初めての本です。
40年前の本が復刻されるのは、自身について語ることがなかったヴィルカラが、自ら監修に関わり、生前最期に出版を認めた本だからです。
写真やスケッチ、原書に加えて関係者のロングインタビューが収録され、ヴィルカラの創造の源流をたどれます。
アートディレクションは前田景さんです。
 

 

↑ライブラリー入口。右手窓側に新着図書コーナーがあります。
 
ただいま1階展示室では、3月27日(日)まで特別展 「光の芸術家 ゆるかわふうの世界」と、
同時開催のドレスコレクション展「神戸・まちのファッションの現在形」を開催中です。
ぜひ併せてお楽しみください。
 
みなさまのご来館をお待ちしております!
 

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