神戸ファッション美術館

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お知らせ・イベントのご案内(Blog)

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2021.7.13 お知らせ

「スポーツの祭展@神戸ファッション美術館」の見どころ・バドミントン編

 
みなさま、こんにちは!
 
特別展「原田治展 『かわいい』の発見」展と同時開催中の
コレクション展「スポーツの祭展@神戸ファッション美術館」では、
所蔵作品を通して、バドミントン、卓球、水泳、サッカー、ゴルフ、
馬術の6種の競技にスポットを当て、ファッションとの関係を楽しむ
ユニークな展示を行っています。今回は、バドミントンについて
展示の見どころを解説いたします。
 
19世紀半ばまで、スポーツは西洋における上流階級の遊び、
および社交の場として捉えられていました。
バドミントンは“バトルドーアンドシャトルコック”と呼ばれる
羽根つき遊びが起源ともいわれ、似たような遊戯は古代ギリシア、
インド、中国などで2000年前から存在したと言われています。
バドミントン(という名の競技)として初めてプレーされたのは、
1872年頃、英国グロスターシャーのボーフォート公爵邸でした。
 

《バドミントン》版画集『ル・ボン・ジャンル』よりNo.11
ジャン・フランソワ・ボシオ、1802年(1931年)
 
上の画像は、1802年にパリで出版された
ファッション・プレート(当時の流行を描いた版画)
『ル・ボン・ジャンル』のナンバー11 「ル・ヴォラン」。
屋外でバドミントンを楽しむ女性たちの姿が描かれています。
 
彼女たちが着ているのは、シュミーズ・ドレスと呼ばれる
ハイウェストで筒型の、シンプルなワンピース・ドレスです。
透けるほど薄い綿が主素材で、白地に白い糸を用いて
繊細な植物模様の刺繍を施してあるのが特徴です。
ナポレオン1世の第一帝政期に流行した様式で、皇妃ジョゼフィーヌが
好んだこともあり、エンパイア・スタイルと呼ばれました。
 

シュミーズ・ドレス 1800-05年頃、フランス
 
本展示では、当時の衣装で、「ル・ヴォラン」の構図を再現しています。
長い裾が邪魔にならないよう、当時の女性たちはこのように、
片手で裾を持ち上げながらバドミントンに興じていました。
 

シュミーズ・ドレス 1800-05年頃、フランス
 

 
生き生きとした表情を見せ、様々なポーズをを取るマネキンたち。
当館ならではの、臨場感溢れる再現展示をぜひご覧ください!

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