2025.6.3 ライブラリー
【ライブラリー情報】6月の新着図書のお知らせです!
みなさま、こんにちは。
当館3階ライブラリーに今月も新着図書が11冊入りました!
ライブラリースタッフが6冊ピックアップしてご紹介します。※( )内は資料請求記号
新着図書詳細は右記リンクよりご覧いただけます。6月新着図書リスト
■ロンドン・コレクション 1984-2017 才気を放つ83人の出発点(0399/LON)
1980年代末、深刻な景気後退を迎えた英国ではファッションの低迷期に突入します。
そうした瀕死の状態にあったロンドン・コレクションを復活させたのが、
「パンクのおとし子たち」と呼ばれた6組の新人デザイナーたちでした。
その中のひとりが「おそるべき子ども」といわれたアレキサンダー・マックイーンです。
アレキサンダー・マックイーン、フセイン・チャラヤン、ジョン・ガリアーノなど、
ロンドン・コレクションを盛り上げた才能あるデザイナーたちのショーの様子を、
写真とともに振り返ることのできる一冊です
■アートワーカーズ(3402/ART)
1960年代アメリカ美術界で「アートワーカー」という集団的アイデンティティが生まれた。
まず、アーティストでなければアートワーカーにはいきつけないのではないか?
身近には感じられない思想ではないか?いう認識が読み進めるうちに、変わってくる。
4人のアーティストをケーススタディとして深く掘り下げることで、ベトナム反戦運動を筆頭に、
様々な政治的・社会的な運動が巻き起こった騒乱の中、自らを芸術労働者(アートワーカー)と定義し、
アクションを起こしたアーティスト・批評家たちのラディカルな実践が描かれる。
15年前の著作でありながら惹きつけられるのは、地球環境や反戦などが議論される今日、
その中で、個々がどう表現していくかを葛藤する道筋のヒントが見えてくるからかもしれない。
■Thinkables (3426/TUO)
フィンランドのアーティスト、アヌ・トゥオミネンの作品集。
1㎝ほどの短く削った鉛筆を集めて食べ物のように見立てたり、ページを切り抜いてオブジェにしたり。
古くて、小さくて、かわいいものを収集、組み合わせ、作品作りを行なっています。
コンセプチュアルでありながらも手芸的な要素を含んだ作品には、
どこか温もりが感じられ、楽しんで作っていることが伝わってくるようです。
■Forever VALENTINO (0403/VAL)
1960年・イタリアで設立されたラグジュアリーブランド 「Valentino」(ヴァレンティノ)。
創業者であるヴァレンティノ・ガラヴァーニ90歳の誕生日と、2022-23年秋冬オートクチュール
コレクションの発表に合わせてカタールのドーハで開催された大規模なエキシビションのカタログです。
すでに現役を退いている創業デザイナーと、後を引き継いだピエールパオロ・ピッチョーリの
オートクチュールを着用する200以上のマネキンたちはまるで女優のよう、さらにはアクセサリーや
オブジェが小道具のように配置されメゾンの歴史やその世界観がお芝居のように再現されています。
書籍としても工夫が凝らされておりエレガントな雰囲気が漂っています。
■ココとリトル・ブラック・ドレス : Coco and the little black dress (3619/ COC)
シャネルを創設したココ・シャネルの伝記絵本。
孤児院で育ち、だれよりも縫い物が上手で働き者のココは、お針子として仕事をもらいます。
つかいやすくておしゃれな服を次々と作りだすココは、お金持ちの貴婦人たちからたちまち人気者になりました。
今やファッションアイコンともなっているシャネルによるリトル・ブラック・ドレス。
その誕生秘話を可愛いイラストとともに是非ご覧ください。
■ファッションヒストリー 1850-2020(0303/AHI)
本書は、モードの誕生から今日に至る170年間の服飾流行の変遷史です。
国際ファッション専門職大学(PIIF)の教科書として企画された経緯から、同時代の社会や文化の動向を
グローバルな視点で反映しながら、ファッションの本質に迫っています。
例えば、「アメリカのファッションはメディアとともに発展してきた」こと、ファッション雑誌が流行に
及ぼした影響など、今日まで続く「ハーパーズ・バザー」・「ヴォーグ」創刊当時(19世紀後半)の流行の
広がり方やその後の変遷が興味深く学べます。
神戸ファッション美術館3階のライブラリーには、ファッション、デザイン、建築、映画、アートなどの書籍が多数ございます。
ぜひ、ライブラリーでごゆっくりお過ごしください!