2026.8.7 ライブラリー
【ライブラリー情報】8月の新着図書のお知らせです!
みなさま、こんにちは。
当館3階ライブラリーに今月も新着図書が11冊入りました!
ライブラリースタッフが5冊ピックアップしてご紹介します。※( )内は資料請求記号
新着図書詳細は右記リンクよりご覧いただけます。8月新着図書リスト

■エピタフ 幻の島、ユルリの光跡 (3012/OKA)
根室市の沖合いに在る無人島「ユルリ島」。
大正時代から昆布漁で栄えた島は、漁港の整備が進んだことにより人々が島を去り、
漁の労力として移入された馬だけが残されました。
戦後島が天然記念物となり、近親交配による繁殖を避けるため雄馬だけが島から連れ出され、
雌馬だけが上陸禁止の無人島に野生化して今も暮らしています。
写真家の著者はユルリの馬について記録を残すべく市役所と交渉を続け、
土地の人とは対話を行い、島に上陸して馬を撮影し、この本の出版に至りました。
2018年には新たに3頭の仔馬が放たれたそうです。
島の自然と馬の写真が幻想的でとても美しい。
■茶の本 : ブックオブティー(1905/CHA)
岡倉天心によって書かれ、1906年にアメリカで出版されベストセラーとなった『The Book of Tea(茶の本)』。
この本はその出版120周年にあたり、現代語版の新訳として出版されたものです。
タイトルこそ『茶の本』ですが、そこで語られるのは日本および東洋の文化や哲学、美意識についてであり、
天心の息遣い、強い思いを感じます。
その息遣いを重視しつつ、新訳では本来の茶道のもつ美しさ、柔らかさが表現され、読みやすくなっています。
『百年以上前の東洋の一知性が西洋文明とがっぷり四つに対峙して書いた本を再び読むことには、
なにがしかの深い意義があると思える。』
天心から強く影響を受けたという現代を代表する美術家、会田誠の、現代の読者に向けての解説は、
新たな視点を提示し、読み応え十分です。
■「奇跡」と呼ばれた日本の名作住宅(2807/KIS)
本書は、1950年代から現代に至る日本の住宅設計の建築史です。
1960年以前「小住宅の時代」、1960年代「建築界の黄金期」、1970年代「都市住宅の時代」など、
各年代の特徴を総括した章立てで、代表的な名作住宅がピックアップされています。
プレファブ住宅の原点「ミゼットハウス」、コートハウスの先駆「正面のない家」ほか、
エポック・メイキングな住宅(モノクロ写真・平面図付)と各建築家の紹介が見開き2ページで配されており、
戦後からの住宅設計の歴史がわかりやすく学べます。

■Ryan Gander : culturefield(3429/GAN)
イギリス人現代アーティスト、ライアン・ガンダーの作品集。
ヨーロッパ、アメリカ大陸を巡回した個展「make every show like it’s your last」に伴い刊行されました。
作品は日常に見慣れたはずのものがモチーフになっています。
鋭い視線や熱心な意識を持っていれば、それが何かしらアートの世界とつながりがあるという気付きになります。
ライアン・ガンダーは、「アートの価値は想像力を刺激すること」とも述べています。
■The civil dawns (3012/ALM)
イギリスの現代美術家ダレン・アーモンドによる写真集です。
クロード・モネが愛したジヴェルニーの庭を、夏と冬に訪れて撮影した「Civil Dawn@Giverny」と、
霧がかかった比叡山を撮影した「Civil Dawn@Mt. Hiei」の2つのシリーズから構成されています。
いずれもが、夜が終わり朝の光が差し込んだ瞬間の光(Civil Dawn)によって撮られています。
彼が写す柔らかな朝の薄明りは、その場所だけが時間が止まっているような、
反対に時間が刻まれ続けているような不思議な感覚をもたらし、
張り詰めていた心をふっと軽くしてくれる1冊です。


神戸ファッション美術館3階のライブラリーには、ファッション、デザイン、建築、映画、アートなどの書籍が多数ございます。
ぜひ、ライブラリーでごゆっくりお過ごしください。







