2025.5.5 ライブラリー
【ライブラリー情報】5月の新着図書のお知らせです!
みなさま、こんにちは。
当館3階ライブラリーに今月も新着図書が12冊入りました!
ライブラリースタッフが6冊ピックアップしてご紹介します。※( )内は資料請求記号
新着図書詳細は右記リンクよりご覧いただけます。5月新着図書リスト
■ゴシック&ロリータ語辞典:ゴス・ロリにまつわる言葉をイラストと豆知識で甘くデカダンに読み解く(1606/GOS)
編著者は、雑誌「ケラ!」・「Gothic & Lolita Bible」の創刊編集長・鈴木真理子さん。
ゴシック&ロリータにまつわる624語の解説とファッショナブルなイラストが楽しめる辞典です。
「Goth-Loli(ゴスロリ)服は、関西から誕生した」などの豆知識も興味深く、現在に至るゴスロリファッションのクロニクルがよくわかります。
ゴス・ロリ界隈を牽引し続ける鈴木真理子さんが、「自分の中のゴス部分とロリータ部分の感性をもとに執筆」したと語る渾身の一冊です。
■日本の繊維と人Ⅰ、Ⅱ(0210/NIH/1)(0210/NIH/2)
日本中を旅した衣服造形家が、繊維と人の歴史を紐解いた一冊です。
古来より日本人が衣服の原材料として利用してきたさまざまな繊維素材。麻、苧麻(ちょま)、大麻はもちろんのこと、稲、芭蕉、椰子、蓮や藺(いぐさ)にいたるまで、日本人がいかに自然素材を活かして糸や布にして服をつくり、身につけてきたかがわかります。
その苦労や知恵を思うとき、服を大切にしようという気持ちがふつふつと沸いてきます。
■熊彫図鑑 (3609/KUM)
かつてはどこの家庭でも見かけた木彫りの熊の置物。
北海道には、旭川のアイヌ由来の木彫り熊(ワイルド系)と尾張徳川家がスイスから日本へ持ち帰った木彫り熊が由来となった八雲の木彫り熊があります。「熊彫図鑑」は八雲熊をこよなく愛する東京903会トウキョウクマサンカイがそのすばらしさを多くの人に知ってもらえるようにと約220点をオールカラーで掲載した1冊です。
作家の個性をまといつつ、可愛らしさが特徴的な八雲熊に魅了される人が今では後を絶ちません。八雲の木彫り熊、一度お目にかかってみたいものです。
■キネマ旬報の100年 : 100th anniversary book(3103/KIN)
編集後記によると、これまでのキネマ旬報に掲載された100年分から「貴重であり、今読んでも興味深い」記事が選ばれているとのこと。
年齢によって、感じる点は様々だろうが、映画への熱量はどのページからも大きく発せられている。
「ジュブナイルだからこそ語れる大人の心の痛み」という題名で「時をかける少女」についての記事に惹きつけられ、松田優作の言葉にワクワクする。
手元に置いて、長い時間をかけて読み進めたい1冊。
■生きていく衝動 : 石村嘉成作品集 Vol.Ⅲ(3429/ISH)
発達障害と診断されたアーティストの石村嘉成の作品集第3弾。
ありのままに、生きることだけに一生懸命な動物たちの美しさを力強く描く。
彼にとっての「生きていく衝動」は「描くこと」だと言います。
毎日の絵日記から始まり、動物が大好きで数えきれないほどの動物たちを観察し、描いてきました。
彼は、環境破壊や人間のエゴを人一倍嫌い、絶滅危惧種の動物たちを心配しています。
怒ったり怯えている表情の動物と穏やかな顔をした動物。動物の気持ちが彼の絵からは読み取れるようです。
どうか、人間と動物たちが助け合っていきていけますように・・・。
はっとさせられる色使いにも注目です。
■見なれぬ景色へ : 純粋×切実×逸脱 : 東京ビエンナーレ 2020/2021 (3429/TOK)
東京の街を舞台にした国際芸術祭「東京ビエンナーレ」。
「東京ビエンナーレ2020/2021」では、総合ディレクターに中村政人と小池一子を迎え、江戸−東京の多層性を読み解き、そこにある地域や文化資源と関わりながらアーティストが70のアートプロジェクトを創造しました。
オリンピックとパンデミックにゆれた2021年の首都に、つかのま出現した”見なれぬ景色”の記録集です。
神戸ファッション美術館3階のライブラリーには、ファッション、デザイン、建築、映画、アートなどの書籍が多数ございます。
ぜひ、ライブラリーでごゆっくりお過ごしください!